前編はこちらから→【ヘアセット】前髪編み直し(前編)
【前髪が崩壊してしまっていたリカちゃん】
この子を復活させるまでのヘアセット備忘録。
前回は頭頂部とそれ以外の毛束を区別する作業までやった。
念のために:セルフメンテナンスをする際は自己責任でよろしくお願いいたしますね。
【頭頂部の植毛は2列になっている】
初代リカちゃんの頭頂部。
今回前髪が崩壊してしまっていたリカちゃんの前髪編み直し後の写真。
2代目リカちゃんの前髪や、レディリカちゃんの分け目の毛などもそうなんだけど
編み込み用の植毛は::::::::::::::こんな感じに2列になって植わっている。
2列が交差して、まるで髪の毛がびっしり生え際から生えているように見える。
工夫凄くない?
初めて知った時は感動した(*’▽’)
この毛が交差したラインが遊ばれているうちにめちゃめちゃに解けると、『ハゲたリカちゃん』が誕生してしまう…。
後ろ髪やサイドに極端に短い髪の毛があっても、カットされている訳じゃなくて前髪が崩壊してしまっていただけ…というパターンの子かもしれないので頭頂部の分け目を良く確認してみると良いかもしれない^^
【頭頂部を綺麗に分けていく①】
分け目が崩壊していると言っても、完全に分かれているわけではなく1部の髪の毛は交差したままだったり複雑に絡み合っていたりするのでピンセットを使って優しく髪の毛を分けていく。
植毛されたばかりのヘッドはこんな感じでまだ編み込まれてないんだろうなぁ…。
そしてこの植毛の列はかなり個体差がありほぼ1列に見える位の感覚の狭い植毛だったり逆に幅がかなり広かったり…分けてみるまでわからない。
しかしどちらの植毛も踏み込む手間と難しさはさほど変わらないのでどんな植毛でも安心(?)して大丈夫。
【頭頂部を綺麗に分けていく②】
分けていくとこの子の植毛はまっすぐな2列ではなく右側サイドが大きくCの字になっている。
Cの字になっていても問題は無い。
編み込むのは直線部分までにして大きく曲がっているところはそのままの流れでなにもせずサイドに流す方が今回は良さそう。
この調子でどんどん前髪を分けていく。
【頭頂部を綺麗に分けていく③】
髪の毛を全て分け終わった。
久しぶりにお顔が見れた~^^♡
上から見ると間隔の広い部分と狭い部分があるがちゃんと植毛が2列になっているのが分かる。
この時点でリカちゃんの顔側に来ている髪の毛は後ですべて後ろ側の髪の毛になる。
この子は割と植毛の間隔が狭いタイプのリカちゃんだった。
【交差編み①】
この編み込み『交差編み』と言う呼び方で表現している方がいた。
この呼び方が正式なのかは不明だが私もそう呼ばせてもらうことにしようかな。
いよいよ編んでいくその前に植毛の列が長すぎるので部分部分に区切って編み込んでいく。
短く区切らないと遊んでいるすべての髪の毛が私が編むところを邪魔してくる(;’∀’)
なるべく快適に作業したいので交差編みする部分を3つに分けて、中心部分(前髪になる部分)から取り掛かる。
前髪になる部分は後頭部側の植毛の列の短い毛の部分。
サイドの髪と比べて明らかに短いからなんとか分かると思う。
※植毛を交差して編んでいく為、分ける時前後の植毛の量を同じにして分けておかないと、交差していくうちにどちらかの植毛の毛束が足りない…(編み込む片割れの毛量不足)という事態に陥るから前列後列予め同じ毛量になるように分ける。
【交差編み②】
両サイドの髪の毛は今は使わないけれど後々編み込むのでシリコンゴムでガッツリ結んでしまうと解くときにとても手間。
なのでくるくると捻って前回結んだサイドの毛束に軽く結んでおく。
サイドの髪の毛を避けてしまうと残った髪の毛は意外と少ない。
リカちゃんの前髪って意外と少ない。こんなものなのね( ¨̮ )
今リカちゃんの顔の前に来ている毛は、後ろにある短い髪の毛と交差する事によって後ろ髪になる部分。
【上から見てみる】
……ここまでの作業で工程が多すぎて取り掛かる前にかなり疲れている。
この作業は妥協できないので『かわいいリカちゃんにするため』とフルパワーの気合を入れて取り掛からないといけない。(編み始める前にもう一度気合いを入れる…笑)
上からだと一見これで良さそうにも見えるがこれから交差していかないといけない…(大変)
手をパッと離して上から見てみるともはや密集して植毛が2列になっているとかわからない。
髪の毛がしっかりと立ち上がっているから生え際が見えない( ˇ-ˇ )
この左右の毛が作業中に混同しないよう注意しないといけない。
【前髪は短い】
しっかり分けたおかげで手前が後ろ髪、奥が前髪になっているのが分かりやすくなっている。
この瞬間が結構好きで『やったるで!可愛くしたる!』という気持ちになる^^
【交差編み③】開始!!
いよいよ編んでいく。
画像は作業を始めて4〜5往復ぐらいした後の写真。
画像で見て上の毛の束から3〜5本ずつ取り、右は左へ、左は右へ、、、と交差して交互に下に下ろしていく。
髪の毛にコシがあり、ぴょんぴょん元気に跳ね回るので私はワニ口クリップで逐一止めながら作業している。
この作業の繰り返し。後はどれだけ丁寧に集中して作業できるかにかかってくる。
集中してくると意外と楽しい^-^
【交差編み④】
いや~少し進んだ。
編み込む途中でも容赦なくリカちゃんも動くし髪の毛も動くし…。
目が疲れたり、腰が痛くなったりして、ゆっくりの作業になってしまう。
これ今のリカちゃんキャッスルでは機械でやってるのかな?(機械あるならめっちゃ欲しい)
昔の職人さんは流石に手でやってただろうけど…。
交差編みが終了した部分はもう使わないのである程度編み込んだらシリコンゴムで前回前髪と後ろ髪をしっかり結んだ毛束と一緒に結んで避けておくと作業の邪魔にならない。
【交差編み⑤】あと少し…
ぴゃー!!!身体痛い☺
でも編み込んだ部分をぐっと引っ張ると生え際が綺麗になっているのが見えてめちゃめちゃ気持ちが良い。
こうなってくるとやる気も湧いてきて作業スピードも(やっと)上がってくる。
これを『交差編みハイ』と名付けよう。
前髪を編み終えたら前髪は結んでしまって、どちらかのサイドを解いて同じように編んでいく。
サイドを編み始める時の左右を間違えないように注意^^
交差編みハイのおかげで作業が捗って左サイド終わるまで写真撮ってなかった。
いつのまにか時間もめちゃめちゃ経ってた。
【交差編み⑥】ここまで長かった…
サイドは植毛の端までしっかり編み込む。
編み終えたら結んでいたシリコンゴムを外してクシで整える。
頑張ったから達成感が凄い^^
端の植毛は少し緩んで解けてきてしまうけど、そんなに気にしなくても大丈夫。
前髪が迷子にならないようにだけ注意。
【交差編み⑦】完成!スリーブを付ける
クシで整えたらスリーブを着ける。
このままお湯パーマを1回かけるのでスリーブの下の髪の毛が捻れたり折れ曲がったりしないように注意。
まっすぐな前髪になりますように(ㅅ´ ˘ `)
【お湯パーマで前髪を定着させる】
スリーブ外して写真撮ればよかった…。
可愛くなった~^^
この後パーマをかけるから、今までの癖がついているとカールさせ辛い。
前髪を定着させるのと一緒にストレートになるようにパーマ当てた…まだ少しカールが残ってるけど…
このくらい真っ直ぐになったら楽にカールさせられる。
前髪編み込み編はこれで終了。
もちろんリカちゃんはお顔可愛いからずっと可愛いんだけど、前髪がちゃんとあるだけで更に可愛くなる。
カールヘアが当たり前の初代リカちゃんだけど、こうして見るとストレートでもかなり可愛い。
復刻で色んな髪型の子が出る訳だ…だって可愛いもん。何しても。
もうこの子の前髪が崩壊していただなんて誰も思わない。
お湯パーマ編もゆっくり纏めたら、載せようと思う。
念のために:セルフメンテナンスをする際は自己責任でよろしくお願いいたしますね。