「このリカちゃん、何年頃の子なんだろう?」
リカちゃんの年代は、顔立ち・瞳のハイライト・ボディの構造を見ることで特定できます。
この記事では、写真や実物を見たときに、雰囲気ではなくどこを観察すれば年代の目安がわかるのかを、できるだけ噛み砕いて解説していきます。
観察からわかる世代ごとの違い

小さい頃の親友を思い出し、おもちゃ箱から取り出したリカちゃん。
フリマやオークションで出会った、どこか懐かしい表情のリカちゃん。
- 初代リカちゃん
- 2代目リカちゃん
- 3代目リカちゃん
- 4代目リカちゃん
といった名前は聞くけれど「結局、自分の手元の子はどれ?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
リカちゃんには、はっきりとした世代の区切りだけでなく、その間に存在した移行期のリカちゃんも存在しています。
そう聞くととってもややこしいですね。
保存版!リカちゃん特定表

表にしてみると、世代ごとの違いがかなり整理されて見えてきます。
まず注目してほしいのは以下のポイントです♡
瞳の中の星(ハイライト)の数は?

・1つ→初代リカちゃんです。
足に指があるか?

・ない(テンソク足)→2代目リカちゃんです。
口は開いているか閉じているか?

・開いている→3代目リカちゃんorピンキーピンクリカちゃんのどちらか。
※サラサラロングヘアならほぼ3代目・明るいブロンドでカーリーならほぼピンキーピンクリカちゃんです。
瞳に星が3つ+線状のハイライトがある?

・ある→4代目リカちゃん
最初はこのチェックリストで「この辺りかな?」と大まかに絞ったあとで各世代の特徴を照らし合わせるのがおすすめです♡
初代リカちゃん(1967年〜1971年)


初代リカちゃんは、1967年に発売された最初期のリカちゃんです。
両サイドに赤いリボンのピンをを付けています。(遊ばれる段階で紛失されている事の方が多い気がします)
素朴で優しい顔立ちをしており、どこかアンニュイな表情が魅力です。

- 白いひとつの星
黒く丸い瞳の中に白い星がひとつだけ入っています。
これは初代を見分ける代表的なポイントです。 - しっかり上に向いたまつ毛
まつ毛はしっかり長く上向きです。
色は茶色だったりグレーだったりと、初代リカちゃんによって様々で、手作業ならではの個体差が感じられます。 - 厚めの唇
口元は控えめに微笑んだような形をしています。
リップカラーは当時としては珍しいみかん色が採用されていますが、ピンク系やマゼンタ系の個体も存在します。
中には褪色が進んで黄色や肌色のようになっている子も。
手作業で作られていたため個体差がかなり大きく、白星の位置や目の中の青緑色やリップの濃さ、表情にも一体ずつ違いがあります。
最初期の個体には腰の可動がなく、おへそが付いています。
手足に通された針金によって、両腕・両脚がそれぞれ連動して動く構造になっています。(後期になると針金は両足のみ連動)
後期になると腰にツイスト可動が追加され、表情もやや大人びた印象に変化します。
背中には「TAKARA MADE IN JAPAN」の刻印があり、初代リカちゃんの製造時期を判断する重要な手掛かりになります。
現在のリカちゃんにはない儚さと人間味を感じさせるレトロな佇まいが、初代リカちゃん最大の魅力ですね。
ニューリカちゃん(1972年〜2代目に移行)


ニューリカちゃんは、1972年頃に登場した、初代リカちゃんから2代目リカちゃんへと移行する過渡期のリカちゃんです。
この時代に入り、髪型が大きく変化し、のちの2代目リカちゃんを象徴する「白いバラのヘアピン」が採用されます。

- 3つになった白い星
初代より瞳が大きくなり、星は白2つ+オレンジ1つの合計3つ入っています。
ニューリカちゃんの中でも最初期のタイプには下アイラインがなく、初代に近い表情を残しています。 - 下向きになった睫毛
まつ毛は初代より角度がおとなしく、最初期のニューリカちゃんを除いてやや下向きに描かれているものがほとんどです。 - 薄い唇
ニューリカちゃんからリップのボリュームが薄くなり、独特のアンニュイさがあります。
リップの色は初代リカちゃんと違いみかん色がほとんどです。
この頃までは星やまつ毛が手描きの個体も多く、一体ごとの微妙な個性が楽しめます。
後の時代になると吹き付け塗装に移行し、左右同じ星が均一に輝くようになりますが、ニューリカちゃんはその「手仕事の名残」を感じられる過渡期の世代でもあります。
2代目リカちゃん(1972年頃〜1981年)


2代目リカちゃんは1972年から1981年まで製造された、非常に息の長い世代のリカちゃんです。
センター分けの前髪を後ろに縛り、ゆるくかかったパーマヘアが基本スタイルになります。
ヘッド・ボディ共に2代目リカちゃん用に一新されており、憂いた表情からより子供らしい明るい表情になっています。

- 2代目リカちゃんの瞳
2代目リカちゃんの瞳には白い星が2つとオレンジの星が1つ、合計3つの星が入っています。
アイプリントは、初代やニューリカちゃんのような手描きから、吹き付けによるプリントへと変わりました。
そのため左右の瞳に同じ形・配置の星が入っており、表情がより均整の取れた印象になります。
星の左右差が少ないことも、2代目リカちゃんを見分ける際のひとつのポイントです。 - 「テンソク足」と呼ばれるボディ
足指のない「テンソク足」と呼ばれるボディを持ち、マグネットシューズをより履かせやすく改良されています。
両手両足は独立して可動し、足はボディにしっかり埋め込まれ取り外すことができません。
2代目を象徴するアイテム「白い薔薇のヘアピン」を付けている2代目リカちゃんですが、バラピンは紛失していることが多く、現存している子の多くはオリジナルのヘアピンは付いていない印象です。
前期・中期・後期で表情や印象に差がありますが、以上の特徴は共通しています。
3代目リカちゃん(1982年~1986年)


3代目リカちゃんは1982年に登場し、それまでの2代目リカちゃんとは大きく印象が変わった世代です。
「今のリカちゃん像の原型ができた世代」と言われることも多く、転換点として非常に重要な存在です。

- 前髪のあるストレートヘア
3代目リカちゃんは前髪のあるストレートヘアで、この髪型は以降の世代にも受け継がれていきます。
ヘッドは新しく設計され、2代目よりも一回り小さく、全体にすっきりとした印象になりました。 - ほんのり開いた口元
頬から顎にかけてのラインはシャープで、口元はオープンマウスになり、軽く微笑んだような親しみやすい表情が特徴です。
瞳は白2つ+オレンジ1つの3つ星で構成されていますが、配置はより整い、落ち着いた印象です。 - 寝耳になりピアスが付けられるようになった
耳の形も大きく変わり、立ち耳から寝た形状になりました。
この変更により、リカちゃんはピアスを付けられるようになります。
ボディは等身が高くなり、肩幅が広く、腰の位置も上がってスタイルが良く見えます。
足元ではマグネットシューズが廃止され、足指のある造形に戻っています。 - クリック足
膝はクリック足仕様で、曲げると「カチッ」と音がするのも3代目の特徴です。
口が開いており、前髪があり、耳が寝ているという点は特に見分けやすいポイントです。
3代目リカちゃんは、レトロとポップの境界に立つ、非常に味わい深い世代です。
4代目リカちゃん(1987年~現在)


4代目リカちゃんは1987年に登場し、現在まで続く最長世代です。
少し大人びた優しい表情と、すらっとしたスタイルが特徴。
時代ごとのファッションをまといながら、平成から令和まで女の子の憧れでい続けています。

- 瞳の中に入った横線状のハイライト(破線)
このハイライトは歴代の中で4代目だけの仕様で、他の世代には存在しません。 - 紫色のひとみ
ひとみの色は従来のブルーから淡いパープル系が標準となりました。 - 明るいブロンドのストレートヘア
3代目と同じ前髪のあるストレートロングヘアが標準ですが口は閉じています。 - 高くなった身長
身長は約21cmから22cmへサイズアップし、とてもスタイルが良くなっています。
足も大型化し、旧世代(3代目以前)の靴は基本的に入りません。
4代目リカちゃんは旧世代(3代目以前)と違いかなりお人形の歴史が長く表現の幅が広いので髪型や服装での判断は難しいと思います。
しかし、瞳の中に横線状のハイライトが入っていることが最大の識別ポイントです。
このハイライトを確認できれば、4代目と判断できます。
ピンキーピンクリカちゃん


4代目リカちゃんの販売から数年後…1992年に突如現れ、そして1年足らずで姿を消したリカちゃんです。
当時のタカラが次なる時代を模索していたことが伝わってきます。

- 破線のない瞳
瞳に破線が無く、3代目を思わせるスッキリとした顔立ちをしています。 - ほんのり開いた口元
あひる口のようなやわらかい笑顔ですが口全体が濃いピンクなので、元気いっぱいの印象です。 - 明るめのブロンドにカーリーヘア
ピンクのフリルたっぷりの衣装に合うようにボリュームのあるカーリーヘアをしています。
これらは後の正式な世代交代には直接つながらなかったため、公式には「〇世代」と明確に定義されていません。
一部のドールファンの間では『幻の5代目』とも言われている存在です。
それほどにこの子は謎と魅力に包まれた存在で、愛すべきリカちゃんです。
まとめ

リカちゃんの中には、現存する個体の少ない珍しいタイプの子、とても人気の高いタイプの子、世代と世代の中間の特徴を受け継いでいる子、沢山の持ち主を経て綺麗にカスタムしてもらっている子…
さまざまな個性があります。
年代を知ることは価値を決めるためだけではなく、その子が歩んできた時間を想像するための手がかりにもなります。
そして何よりどの年代にも、その世代ならではの美しさがあります。
あなたのリカちゃんが、どんな時代を生きてきた子なのか。
その背景に思いを馳せる時間も、ぜひ楽しんでみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました♡
リカちゃんのリペアやヘアセットのご相談は、どうぞお気軽にご連絡ください。
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